
秋の味覚として親しまれる紅あずまは、日本で広く栽培・消費されてきた定番のさつまいも品種です。
近年は紅はるかやシルクスイート、安納芋など「ねっとり系」のさつまいもがブームとなっていますが、紅あずまは昔ながらのホクホクとした食感で根強い人気を誇ります。
本記事では、紅あずまの基本的な特徴や美味しさの秘密をわかりやすくご説明したいと思います。
さらに人気品種である紅はるか・シルクスイート・安納芋との違いを比較表やデータを交えてご紹介します。
ホクホク派の焼き芋ファンの方はもちろん、これから紅あずまを食べてみたい方も、ぜひ参考にしてください。
「紅あずま」とは

紅あずまは品種登録が1985年のサツマイモ品種で、関東の育成系統「関東859」と、鹿児島県で普及した品種 「コガネセンガン(黄金千貫)」の交配から育成されました。(参考:農林水産省品種登録ホームページ 品種登録データ検索『ベニアズマ』)
名前に「東(あずま)」が付く通り関東で開発された品種で、鮮やかな赤紫色の皮と細長いゴツゴツとした形状が特徴です。
実際、紅あずまは東の紅あずま(関東)・西の高系14号と並び称され、昔ながらのホクホク系焼き芋を代表する存在とも言われています。

紅あずまの皮は濃い赤紫色でややゴツゴツした細長い形をしています。
中の果肉は生では淡い黄色ですが、加熱すると鮮やかな黄金色になり、ホクホクと粉質の食感が際立ちます。
現在、日本で栽培・流通しているサツマイモは品種が非常に多く、用途(焼き芋・青果・加工・でん粉原料)や地域によって主力品種も異なります。
その中で紅あずまは作付面積ランキング上位の常連です。

農林水産省の令和5年度いも・でん粉に関する資料『かんしょ品種の普及状況』によれば、令和4年の紅あずまの作付シェアは約9.2%で全国第3位(1位紅はるか21.9%、2位コガネセンガン20.5%)でした。
特に関東地方での栽培が盛んで、茨城県・千葉県は紅あずまの主要産地として知られています。
実際、令和4年度の統計でも紅あずまの全国作付面積は約2,975ヘクタール、その大部分を茨城(約1,472ヘクタール)・千葉(約939ヘクタール)の2県で占めています。
こうした背景から「東日本を代表するさつまいも」が紅あずまなのです。
ただし、紅あずまは関東以外でも広く栽培されており、近年では西日本でも出回っています。
つまり地域を問わず手に入りやすい品種と言えるでしょう。
紅あずまの甘さ・食感など主な特徴

紅あずま最大の魅力は、ホクホクとした粉質の食感にあります。
蒸したり焼いたりすると、ほっくりとした食感が際立ち、二つに割ると粉をふくほどさらっとしています。
この昔ながらのホクホク感こそが紅あずまファンを惹きつけるポイントであり、近年流行のねっとり系にはない栗のような上品な風味が楽しめます。

紅あずまの甘さ自体は安納芋や紅はるかほど強くなく控えめで上品と表現されることが多いです。
実際に計測された糖度(甘さの目安となるブリックス値)では、生の紅あずまは約14度前後、加熱後は30度前後に達します。
これは焼くと50~60度にもなる紅はるかなどに比べると穏やかな甘さですが、その分甘すぎない自然な味わいで飽きが来ないという声もあります。
香りもほんのりとした栗香が感じられ、素材の風味をしっかり楽しめるのが紅あずまの良さです。

紅あずまの見た目は「いかにもさつまいもらしい」鮮やかな赤紫の皮色で、焼き芋にした際にも食欲をそそります。
果肉は加熱すると鮮黄色に発色し、繊維質が少なく滑らかな舌触りです。
このため口当たりは滑らかですが、ほくほく系らしく噛むとホロっと崩れる粉質感があります。
紅あずまは栄養面でも優秀で、ビタミンCや食物繊維、カリウムを豊富に含みます。

特にビタミンCは熱に弱い栄養素ですが、サツマイモの場合はでんぷんに守られて加熱しても約半分程度は残るとされ、焼き芋にしても栄養を摂りやすい点も嬉しい特徴です。(※さつまいものビタミンCに関しましては『焼き芋のビタミンCは壊れにくい?含有量と健康効果を徹底解説』のページで詳しくご説明していますので、ご参照下さい。)

紅あずまは甘さが強すぎないことから料理への応用範囲も広く、家庭では焼き芋はもちろん天ぷらや煮物、大学芋やスイートポテトなど様々な料理に使われています。
上品な甘みとホクホク食感のおかげで、砂糖を多用しなくても素材の甘さだけで美味しいおかずやお菓子が作れると評価されています。
紅あずまの主な産地と生産量

前述の通り、紅あずまは関東地方で盛んに生産されてきました。
特に茨城県・千葉県は二大産地で、両県だけで全国シェアのかなりの割合を占めています。
茨城県は干し芋の名産地として有名で、紅あずまはそこで長年主力品種となってきました。
千葉県も茨城県と並ぶ主要産地の一つとして、紅あずまの栽培が盛んです。
紅あずまの東日本での人気に対し、西日本では鹿児島県や宮崎県などで育成された「高系14号」や「鳴門金時」などホクホク系品種が昔から親しまれてきました。
このため「東の紅あずま・西の高系14号」といった言い方がされるほど、地域ごとに代表品種が異なっていたのです。
しかし、最近では紅あずまも西日本で栽培されたり流通したりするケースが増え、地域差は薄まりつつあります。
実際、九州地方のスーパーでも紅あずまが並ぶことがありますし、逆に関東でも西日本産のさつまいもが手に入ります。
これは物流の発達や消費者ニーズの多様化によるもので、好きな品種を全国どこでも楽しめる環境が整ってきたと言えるでしょう。
また、紅あずまと入れ替わるように登場した紅はるかなどの新品種が全国展開したことで、主要産地以外でも複数品種を作り比べる農家さんも増えています。
とはいえ、紅あずまの生産量自体は依然として多く、日本の代表的さつまいもの地位を保っています。
前述の2019年データでは全国3位の作付シェア13%でしたが、2022年度には約9.9%となり若干比率を下げました。
これは新品種の紅はるかが広まりシェアを伸ばしたことが一因ですが、それでも紅あずまは国内で常に上位3〜4位に入る生産量を維持しています。
つまり現在でも紅あずまは国内有数の主力品種であり、市場で安定して見かけることができる存在です。
老舗の焼き芋屋さんや和菓子屋さんなどでも、敢えて紅あずまの甘さと食感にこだわって使い続けているところもあります。
それだけ長年にわたり支持される品質を持ったさつまいもだと言えるでしょう。
紅あずまと他の人気品種との比較

紅あずまの特徴をよりはっきりさせるために、近年人気の紅はるか、シルクスイート、安納芋と様々な観点で比較してみましょう。
それぞれ甘さや食感に個性があり、「焼き芋好きにとってどちらが好みか?」と話題になる組み合わせです。
以下の表に、紅あずまとこれら3品種の主な違いをまとめました。
| 品種名 | 登場時期・出自 | 外観(皮色・形) | 肉色 | 甘さ(糖度)※ | 食感・質感 | 主な産地・用途 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 紅あずま | 1985年に品種登録(交配:コガネセンガン × 関東85号) | 濃い赤紫色の皮。形はややゴツゴツした細長い芋 | 黄~淡黄色 | 控えめ:生約14度、加熱後30度前後。上品な自然の甘さ | ホクホク系。粉質で栗のような風味。繊維少なく滑らかだが口当たりはさらっと崩れる | 関東を中心に全国各地(茨城・千葉など)。焼き芋、天ぷら、煮物等オールマイティに利用 |
| 紅はるか | 2010年品種登録(交配:九州121号 × 春こがね) | 明るい赤紫色の皮。形は表面なめらかで細長い芋 | 黄白色(クリーム色) | 非常に甘い:生で30度前後、熟成後・加熱で50度超えも。蜜のような濃厚な甘さ | ねっとり系。しっとり滑らかで焼くと蜜がにじむほど。冷めても甘みが強い | 九州を中心に全国(鹿児島・宮崎など)。焼き芋・干し芋に最適でスイーツ感覚 |
| シルクスイート | 2018年品種登録(交配:春こがね × 紅まさり) | 明るい赤紫色の皮。紅はるかに似た滑らかな外観 | 淡黄~黄橙色(※熟成で濃く) | 強い甘さ:生で8~9%糖含有。加熱後は約30~40度前後。紅はるかより控えめで上品 | しっとり&なめらか系。ホクホクとねっとりのバランス良い食感。舌触りが絹のように滑らか | 茨城など関東中心に普及拡大中。焼き芋はもちろんポタージュやスイーツ材料にも◎ |
| 安納芋 | 安納芋は一般に種子島で普及した“「安納紅」「安納こがね」など安納系”の総称として扱われることが多い。 | 赤茶色~薄紫色の皮。小ぶりで丸みのあるずんぐりした形 | 橙黄色(鮮やかなオレンジ色) | 非常に甘い:生約16度、加熱後40度前後。濃厚な甘さで蜜芋の先駆け | ねっとり系だがホクホク感も併せ持つ。クリーミーで柔らかく、舌触りも良い | 鹿児島県種子島が原産。焼き芋やふかし芋に◎。冷やし焼き芋ブームの火付け役 |
※糖度は品種や栽培条件により変動します。上記は主に報告例に基づく目安値です。糖度に関しましては『さつまいもの糖度(Brix値)とは?甘さの指標「糖度」の秘密』のページで詳しくご説明していますので、ご参照下さい。
それでは、紅あずまと各品種との違いをポイントごとに詳しく見てみましょう。
紅あずまと紅はるかの違い

紅あずまと紅はるかは、ともに名前に「紅」が付き外見も赤紫の皮で似ていますが、その甘さと食感は全くの別物です。
紅はるか最大の特徴は何と言っても強烈な甘さでしょう。
紅あずまの加熱後糖度がおよそ30〜32度なのに対し、紅はるかは熟成・加熱によって50度を超える高糖度に達することもあります。
これは果物で言えば完熟マンゴーや柿に匹敵するレベルで、焼き芋にした際は蜜が染み出すほどの濃厚な甘さです。
一口食べればまるでスイーツのようなねっとり感と甘みが広がり、焼きたてから冷めた後まで甘さを強く感じられるのが紅はるかの魅力です。
一方、紅あずまの甘さは控えめで上品なので、「甘すぎる焼き芋はちょっと苦手…」という方でも食べやすく、素材本来の風味を楽しみたい派には紅あずまが向いていると言えます。
食感の違いも明確です。
紅あずまはホクホク系で、ほっくりした粉質の舌触りと適度な水分感があります。
それに対して紅はるかはねっとり系の代表格で、水分を多く含みクリームのようになめらかな舌触りです。
焼き芋にしたとき、紅あずまは割った瞬間ホロホロと崩れるような乾いた質感がありますが、紅はるかはスプーンですくって食べられるほどトロッと柔らかです。
このため、同じ焼き芋でも紅あずまならホクホクした「昔ながらの焼き芋」、紅はるかならしっとり蜜たっぷりの「高級スイーツ感覚の焼き芋」と、まるで別のおやつのような食べ比べができます。
見た目に関しても細部では違いがあります。
紅あずまの皮はやや黒みがかった濃い赤紫色で表面に凹凸(デコボコ)が多く、土が付きやすいゴツゴツした形状です。
これに対し紅はるかの皮は少し明るめの赤紫色で艶があり、表面が比較的なめらかでスラリとした長細い形をしています。
肉の色も、紅あずまが黄色~濃黄色なのに対し、紅はるかはやや白っぽい淡黄色(クリーム色)である点が異なります。
ただし見た目は非常に似ているため、スーパーなどで並んでいるとパッと見ただけでは判別が難しいこともあります。
その場合、品種名のラベルや産地表示などを確認すると良いでしょう。
ちなみに紅あずまは主に関東産、紅はるかは九州産で売られていることが多いので、産地から推測できる場合もあります。
まとめると、紅はるかは紅あずまよりも新しい世代の品種で、その狙い通り甘さを極限まで高めた粘質系のさつまいもです。
一方の紅あずまは適度な甘さで粉質の食感を楽しむホクホク系の代表といえます。
どちらが優れているというより、まったく個性の異なる品種ですので、焼き芋好きの中でも「ねっとり派」と「ホクホク派」に好みが分かれるところです。
実際のアンケートでも僅差でねっとり派が上回る程度でホクホク派も半数近く存在するデータがあります。
ぜひ食べ比べて、自分や家族の好みはどちらか確認してみるのも面白いでしょう。
(※紅はるかに関しましては『紅はるか(べにはるか)の特徴|焼き芋好きに人気の秘密と他品種との違い』のページで詳しくご説明していますので、ご参照下さい。)
紅あずまとシルクスイートの違い

シルクスイートは2010年代に登場した比較的新しい品種で、その名が示す通り絹のようになめらかな舌触りが特徴です。
紅はるかと同じく「春こがね」という品種を片親に持ち、もう一方に「紅まさり」という品種を交配して生まれました。
紅はるかとは異母“姉妹”のような関係で、外観も紅はるかによく似ています。
皮は明るい赤紫色でツヤがあり、細長い形状ながら表面の凹凸が少ないなめらかな見た目です。
一方、紅あずまは前述のようにゴツゴツした外見ですから、見た目では紅あずまよりシルクスイートの方が紅はるかに近いと言えるでしょう。
甘さの面では、シルクスイートも十分甘みの強い品種ですが、極甘の紅はるかほどではなく上品であっさりとした甘さが持ち味です。
通常、さつまいもの甘さ(糖度)は生で6~10%程度と言われますが、シルクスイートはデンプンが糖化しやすく、収穫後に熟成させることで甘みが増します。
蒸したサツマイモで比較した実験では、シルクスイートの糖度は約30度と紅はるか(約40度)より控えめでした。
焼き芋にした場合も蜜が滴るような濃厚さではなく、程よいコクと甘みで「食事にも合わせやすい甘さ」との評価があります。
紅あずまと比べるとシルクスイートの方が甘みは強いですが、それでも紅はるかほど圧倒的ではないため、「紅あずまでは物足りないが紅はるかだと甘すぎる」という方にちょうど良いバランスの甘さと言えるでしょう。
食感に関して興味深いのは、シルクスイートがホクホク感とねっとり感の両方を併せ持つ絶妙なバランスだと評される点です。
収穫直後のシルクスイートはやや粉質寄りですが、貯蔵するうちに粘質が増してしっとりとしてきます。
十分に熟成されたシルクスイートを焼くと、紅あずまほどパサつかず適度にしっとり、かといって紅はるかほど水分が多く柔らかすぎることもなく、程よいホクホク感を残したしっかり食べ応えのある食感になります。
舌触りは非常になめらかでクリーミーなので、紅あずまのホクホク感とは口当たりの印象がかなり違います。
例えるなら、紅あずまが「茹でた栗をほくほく食べる感じ」だとすれば、シルクスイートは「バターを加えたマッシュポテトを食べる感じ」に近いかもしれません。
用途の面でも両者には違いがあります。
紅あずまはクセのない甘さと粉質食感のおかげで和食から菓子までオールマイティに使えますが、シルクスイートは特にその滑らかさを活かしてスイーツや洋風料理に向いています。
例えばシルクスイートはポタージュやスイートポテト、プリンといった舌触り重視の料理にすると絶品です。
ペースト状にしても繊維が舌に残らず、濃厚な甘みとともにシルキーな口当たりが楽しめます。
また煮崩れしにくいため洋風の煮物(シチューなど)にも適しており、離乳食や介護食にも使いやすいとの声があります。
紅あずまも決して用途が限られる品種ではありませんが、強いて言えば焼き芋や大学芋など素朴なおやつ系で真価を発揮するタイプです。
一方シルクスイートは素材の甘みと舌触りを活かしたスイーツ系や料理素材として新しい可能性を感じさせてくれる品種と言えるでしょう。
(※シルクスイートに関しましては『シルクスイートの特徴とは?紅はるかとの違いや選び方・保存方法まで徹底解説』のページで詳しくご説明していますので、ご参照下さい。)
紅あずまと安納芋の違い

安納芋(あんのういも)は、紅あずまや紅はるかとは異なり突然変異や交配で作られた新品種ではなく、鹿児島県種子島原産の在来種です。
歴史的には古くから島内で細々と栽培されていたさつまいもでしたが、その強い甘さとねっとり食感が評価され2000年代以降に一大ブームを巻き起こしました。
安納芋ブームがきっかけで「蜜芋」と呼ばれるネットリ系焼き芋が全国的に人気となり、焼き芋界のトレンドが一変したとも言われます。
紅あずまが主役だった焼き芋業界に華々しく登場したスター選手が安納芋とも言えるでしょう。
紅あずまと安納芋の最大の違いは、その甘さと水分量です。安納芋は生でも糖度16度前後と紅あずま(14度前後)より甘く、加熱すれば糖度40度近くにも達します。
これは紅はるかに匹敵する高い甘さで、焼くと中から蜜が溢れ出すような濃厚さです。
焼き上がった安納芋の断面は黄金色の蜜がにじみ、スプーンですくうとトロリと垂れるほどジューシーです。
「焼き芋=ホクホク」が常識だった時代に、このスイートポテトのようなネットリ濃厚焼き芋を知らしめたのが安納芋の功績でした。
一方、紅あずまの甘さはあっさりしているため、同じ焼き芋でも安納芋とはまるで別のお菓子のような印象を受けます。
紅あずまの焼き芋が「焼き栗を思わせる素朴な甘さ」なら、安納芋の焼き芋は「蜜たっぷりのスイートポテトを食べているような甘さ」と表現できます。
甘党の方には安納芋の強い甘みがたまらないでしょうし、逆に素材の風味を活かしたい方には紅あずまの上品な甘さが向くでしょう。
興味深いのは、安納芋の食感が紅はるかと同じ粘質系でありながら紅あずまのようなホクホク感も併せ持つ点です。
安納芋は非常にしっとり柔らかい芋ですが、品種特性として粉質(ホクホク)寄りの食感成分も含んでいるため、ネットリの中にわずかなホクっと感が感じられる独特の舌触りになります。
焼き芋にすると表面付近はねっとり、中ほどはほくほくという二重の食感を楽しめる場合もあり、「一度で二度美味しい芋」などと評されることもあります。
紅あずまが完全なホクホク系、紅はるかが完全なねっとり系だとすれば、安納芋はねっとり系寄りではあるもののホクホク感も少し味わえるハイブリッドと言えるでしょう。
外観上の違いも挙げておきます。
紅あずまが長めの楕円形なのに対し、安納芋はころんと丸っこい小判型の芋が多いです。
サイズも紅あずまより小ぶりで可愛らしい見た目をしています。
また、安納芋の皮色は品種系統によりますが橙色がかった薄紅色や薄紫色で、紅あずまのような濃い紫紅色ではありません。
焼いた際に中身が透けて蜜が染み出すこともあり、見た目からして紅あずまの焼き芋とはだいぶ印象が異なります。
産地は安納芋が種子島発祥なのに対し、紅あずまは関東生まれです。
このようにルーツも風味も異なる二品種ですが、いずれも焼き芋にすると非常に美味しいため、ぜひ両方試して自分好みの焼き芋を探してみるのも良いでしょう。
(※安納芋に関しましては『「安納芋」の特徴とは?安納芋の魅力を徹底解剖!』のページで詳しくご説明していますので、ご参照下さい。)
まとめ

紅あずまは、さつまいもブームの中でも昔ながらの良さを持った定番品種として愛され続けています。
強すぎない上品な甘さとホクホクとした食感は、一口食べればほっとするような素朴な美味しさで、まさに「これぞ焼き芋!」という満足感を与えてくれます。
一方で近年人気の紅はるか・シルクスイート・安納芋などは、紅あずまと対照的なねっとり食感や強烈な甘さで焼き芋ファンを増やしてきました。
ホクホク派・ねっとり派の論争が起きるほど、それぞれに違った魅力があります。紅あずまと他品種の違いをまとめると以下のようになります。
- 紅あずま:甘さ控えめでホクホク系の代表。【焼き芋】昔ながらの粉質食感と栗のような風味。素材本来の味を楽しみたい人に◎。
- 紅はるか:強い甘さとねっとり食感で人気急上昇。【焼き芋】蜜のような甘さでスイーツ感覚。甘党におすすめ。
- シルクスイート:上品な甘さと滑らかな舌触りが特徴。【焼き芋】しっとりなめらかで後味すっきり。幅広い世代に◎。
- 安納芋:在来種ならではの濃厚な甘み。【焼き芋】ネットリしつつ適度にホクホク感もあり。蜜芋ブームの火付け役。
どの品種にもそれぞれファンがいますが、「ねっとり系ブームの中であえてホクホク系を選びたい」という方には、やはり紅あずまの存在は外せません。
紅あずまは全国で手に入りやすく価格も比較的安定しているため、自宅で焼き芋を作る際にも扱いやすい品種です。
スーパーで見かけたらぜひ一度手に取って、その魅力を味わってみてください。
ホクホク系さつまいもの代表格である紅あずまの優しい甘さと香りは、きっと期待を裏切らない美味しさですよ。
最後に、紅あずまを含めサツマイモは品種によって個性が豊かです。
本記事を通じて紅あずまの特徴をご理解いただき、焼き芋や料理の際に「今日はどの品種にしようかな?」と選ぶ楽しみが広がれば幸いです。
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